セラミドはアトピー肌が使うと肌荒れするって本当?原因や効果について解説

2023-06-24セラミド,ヒト型セラミド,保湿

※本記事はプロモーションを含む場合がございます。

セラミドとは、肌の保湿とバリア機能の役割を持っており、肌のうるおいを閉じ込めたり、外的刺激から守ったりしてくれる成分です。

アトピー肌にはセラミドの量が少ないので、セラミド入りのスキンケアに変更すれば肌荒れも改善するのでは?と思われがちですが、実はセラミドには種類があり、使用するには注意が必要です。

セラミドという成分がどういうものなのか、アトピー肌でも使える商品はあるのかなどを徹底的に調べてみました。

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セラミドとはバリア機能と保湿の役割を果たす成分

セラミドとは、肌を内と外から保湿して守ってくれる大切な成分で、人の肌にも常に備わっているものですが、セラミドが不足すると肌荒れをしやすくなったり、乾燥してしまったり、肌環境がゆらいで不調が現れてしまいます。

最近はセラミドを配合したスキンケア商品が増えていて、インフルエンサーや美容家などもセラミドの入った商品を使うことを推奨している、スキンケアに必須級の成分です。

セラミドは主に4種類に分けられる

セラミドと名前がついているものがすべて良いものとは限りません。セラミドにはいくつか種類があるため、スキンケアに取り入れるときは種類も意識してみましょう。

  • ヒト型セラミド(バイオセラミド)
  • 天然性セラミド
  • 植物性セラミド
  • 合成類似セラミド

それぞれ何が違うのか詳しく見てみましょう。

ヒト型セラミド(バイオセラミド)

ヒト型セラミド(バイオセラミド)とは、人間の肌に備わっているセラミドの構造になるべく近づけた、肌なじみの良いセラミドです。

セラミドの種類の中では最も効果を感じやすく、肌に合わないということも起きづらくなっています。

ヒト型セラミド(バイオセラミド)の成分例

セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドEOHなどはヒト型セラミド(バイオセラミド)に分類されます。

天然性セラミド(動物性セラミド)

天然性セラミドとは、馬の脊髄や動物のミルクなど、動物性のセラミドを指します。
人間の肌に備わっているセラミドと違う点は、ヒト由来か馬由来かというのみで、ヒト型セラミドとも遜色ない能力を持っています。

肌がセラミドを生み出す能力も高めてくれます。

天然性セラミド(動物性セラミド)の成分例

セレブロシド、スフィンゴミエリンなどは馬由来のセラミドとなります。

植物性セラミド

植物性セラミドは、米ぬか油や小麦胚芽油などから抽出されたものが多いですが、他にもコンニャク芋、果物、トウモロコシ、大豆など様々な植物から抽出することが可能です。

肌に優しく、敏感肌でも使いやすいのが特徴です。

植物性セラミドの成分例

植物性セラミドは、コメヌカセラミド、ユズセラミドなど種類が豊富です。

合成類似セラミド(疑似セラミド)

合成類似セラミド(疑似セラミド)とは、化学的に合成して作られたセラミドのことで、実際にはセラミドではありません。

ヒト型セラミドのような保湿力は持ち合わせていませんが、低コストで量産できることが大きなメリットです。

合成類似セラミド(疑似セラミド)の成分例

合成類似セラミド(疑似セラミド)は、セラミドという名前では配合されておらず、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなどの化学名で表記されています。

セラミドが肌荒れの原因になることもある

セラミドを使ったスキンケアは、普通肌や炎症のない健康な肌の人にはとても効果的なもので、うるおいやバリア機能の改善を実感できるものです。

しかし、アトピー肌、敏感肌、乾燥肌など、肌の赤みやピリピリ感が気になるという肌質の人がセラミドのスキンケアを行うときは、注意が必要です。

セラミドの種類によっては肌に合わない人もいる

セラミドにはいくつかの種類がありますが、人によっては「植物性セラミドは合わない」「合成類似セラミドは合わない」といったこともあるため、注意が必要です。

私は合成類似セラミドがダメだったみたいで、使った後にニキビができてしまいました。

セラミドだけを補給するとバリア機能の回復が低下することもある

セラミド配合のスキンケアで毎日保湿をしている人でも、使い方や商品の選び方を間違えてしまうと、逆にバリア機能の回復を低下させて肌荒れを招いてしまうかもしれません。

セラミドは肌に不可欠な成分ですが、セラミドの良い効果を引き出すためにはその他の成分とのバランスも必要なのです。

セラミド以外の細胞間脂質とのバランスが重要

細胞間脂質とは、私たちの肌(角質層)を満たしている大切な成分です。

セラミドも細胞間脂質のひとつですが、セラミド以外の細胞間脂質であるコレステロールや遊離脂肪酸も肌のバランスを保つために必須となってきます。

セラミドの力を発揮するためにコレステロールと遊離脂肪酸を一緒に補おう

セラミド入りのスキンケアに変えたのに、むしろ肌荒れが悪化してる…など不調を感じている方は、コレステロールや遊離脂肪酸をセラミドと一緒に補給できていないことが原因かもしれません。

通常、人間の角質層はセラミド+コレステロール+遊離脂肪酸の3つで満たされているため、セラミドだけ補給したとしても本来の力が発揮されずにバリア機能の回復が遅れてしまうのです。

コレステロール

コレステロール、フィトステロールズ、ラノリンなどの名前で配合されていることが多い。

遊離脂肪酸

パルチミン酸、リノール酸、オレイン酸などの名前で配合されていることが多い。
天然油脂で代用可能。

セラミドを取り入れたいときは必要な成分をカスタムしよう

セラミドをスキンケアに取り入れたいときは、一つのスキンケアアイテムですべての成分を補うことを考えるのではなく、スキンケアラインのトータルで見たときに必要な成分が含まれているかどうかで判断をしましょう。

例として、セラミドが含まれている化粧水を使うときは、その他のアイテムでコレステロールや遊離脂肪酸を補うといったやり方が一番おすすめです。

セラミド入りスキンケアアイテム3選

セラミドにはいくつかの種類があり、それによって特徴も異なることはご理解いただけたかと思いますが、アトピー肌の筆者が実際に使ってみてトラブルが起きなかった、セラミド入りのスキンケア商品をご紹介します。

花王/キュレル シミ・ソバカス予防ケア 乳液

セラミドが配合されていて、優秀なドラッグストアコスメといえばキュレルのシミ・ソバカス予防ケア 乳液です。

テクスチャとしてはゆるめの乳液ですが、少量でもよく伸びて潤いをキープできるので、使い心地も好評です。

キュレル シミ・ソバカス予防ケア 乳液の成分

キュレル シミ・ソバカス予防ケア 乳液には、以下のような成分が配合されています。
潤い成分としてセラミド機能成分が配合されているのですが、セラミド機能成分とはヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドという合成類似セラミドの一種です。

さらに、コレステロールも配合されているので、細胞間脂質のバランスをこれ1本でも整えやすいのが特徴です。

成分:カモミラET*、精製水、グリセリン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、ユーカリエキス、流動イソパラフィン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジメチコン、BG、ステアリン酸POEソルビタン、長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド、ステアリン酸ソルビタン、コレステロール、スクワラン、イソステアリン酸コレステリル、ステアロイルメチルタウリンNa、ステアリルアルコール、セタノール、パラベン *は「有効成分」無表示は「その他の成分」
引用元:キュレル公式サイト

セザンヌ/濃密スキンコンディショナー ミルク

セザンヌの濃密スキンコンディショナー ミルクは、コスパの良さが抜群のヒト型セラミド入り乳液です。
無香料、無着色、アルコールフリーのため、敏感肌でもスキンケアに取り入れやすいのがポイントです。

安くて大容量なので、身体にもたっぷり使えます。

セザンヌ 濃密スキンコンディショナー ミルクの成分

セザンヌの濃密スキンコンディショナー ミルクに配合されているのは、3種類のヒト型セラミド(セラミドAP、セラミドNP、セラミドEOP1美容保湿成分)で、その他にもハトムギ種子エキスなど30種類の美容保湿成分もたっぷり入っています。

さらに、コレステロールと遊離脂肪酸(ステアリン酸ソルビタン)なども含まれているので、バランスも最高です。

水、グリセリン、ミネラルオイル、BG、ハトムギ種子エキス、セラミドAP、セラミドNP、セラミドEOP、ユズ果実エキス、フィトスフィンゴシン、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸Na、サクシノイルアテロコラーゲン、ダイズ種子エキス、グルタミン酸、アロエベラ葉エキス、レモン果実エキス、ローズマリー葉エキス、ホップエキス、セイヨウアカマツ球果エキス、スギナエキス、PCA-Na、セリン、リシン、グリシン、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、ベタイン、アラントイン、ソルビトール、加水分解コラーゲン、水溶性プロテオグリカン、コレステロール、EDTA-2Na、キサンタンガム、ラウロイルラクチレートNa、カルボマー、ステアリン酸PEG-15グリセリル、ステアリン酸グリセリル(SE)、ステアリン酸ソルビタン、ジメチコン、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、水酸化K、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、酢酸トコフェロール、イソヘキサデカン、ポリソルベート80(小麦由来)、水添レシチン、メチルパラベン、プロピルパラベン
引用元:セザンヌ公式サイト

トゥベール/セラミドミルク

トゥベールは、ヒト型セラミド2を4.5%配合した、保水力に特化した高濃度2当社比な乳液です。
濃厚なセラミドのほうで高い効果を見込めるだけではなく、その他の美容成分も豊富に配合している贅沢なアイテムです。

トゥベール セラミドミルクの成分

10種のアミノ酸と、ヒアルロン酸、保湿成分のリピジュア3整肌、肌を整える働きのある酵母エキス4整肌などがたっぷり配合されています。

水、マカデミアナッツ脂肪酸エチル(保湿)、BG(保湿)、セラミド2(保湿)、グリセリン(保湿)、イソステアリン酸、マカデミア種子油(保湿)、ペンチレングリコール(保湿)、グリセリルグルコシド(保湿)、アルギニン(保湿)、DPG(保湿)、トリエチルヘキサノイン(保湿)、パルミチン酸セチル(保湿)、水添レシチン(乳化)、ダマスクバラ花水(保湿)、スクワラン(保湿)、水添ナタネ油アルコール(保湿)、フィトステロールズ(保湿)、ラウロイルラクチレートNa(乳化)、セラミド3(保湿)セラミド5(保湿)セラミド6II(保湿)セラミド1(保湿)コレステロール(保湿)、フィトスフィンゴシン(セラミド原料、保湿)、PCA-Na(保湿)、乳酸Na(保湿)、アスパラギン酸(保湿)、PCA(保湿)、グリシン(保湿)、アラニン(保湿)、セリン(保湿)、バリン(保湿)、イソロイシン(保湿)、トレオニン(保湿)、プロリン(保湿)、ヒスチジン(保湿)、フェニルアラニン(保湿)、アラントイン(抗炎症)、アルカリゲネス産生多糖体(保湿)、サッカロミセス溶解質エキス(整肌)、ポリクオタニウムー51(保湿)、ダイズ種子エキス(整肌)、リンゴ酸(pH調整)、加水分解ローヤルゼリータンパク(保湿)、ヒアルロン酸Na(保湿)、キサンタンガム(増粘)、ポリソルベート60(乳化)、ステアリン酸グリセリル(SE)、1,2-ヘキサンジオール(保湿)、カプリリルグリコール(保湿)、グリチルリチン酸アンモニウム(抗炎症)、エチルヘキシルグリセリン(保湿)、トコフェロール(保湿)、カルボマー(増粘)
引用元:トゥベール公式サイト

まとめ:セラミドを取り入れるときは種類や成分に気を付けよう

セラミド入りのスキンケア商品を探すときに大切なのは、セラミドの種類や成分が自分の肌や悩みに合っているかどうかを見極めることです。

アトピー肌や敏感肌の人は特に、合う合わないがハッキリ出てしまう可能性があるので、気を付けましょう。

また、セラミド入りのスキンケア商品を探すときに限らず、近い肌質の人のレビューを参考に購入を決めることをおすすめします。

この記事を書いた人

代替テキスト

chu

乾燥肌+アトピー肌で肌の悩みが尽きない30歳主婦。30代に突入して急に肌質が変わってきて焦り中。